FIREはご存じでしょうか?
一時時期流行ったので、ご存じの方も多いかと思います。
しかし、FIREに種類があることもご存じでしょうか?
今回はその各種FIREについて解説します。
「FIREなんて自分には縁のないことだ」と思っていた方も自分に合ったFIREが見つかるかもしれません。
自分に合ったFIREを見つけて、人生を彩っていきましょう!
【この記事でわかること】
- FIREとは
- 様々なFIRE
- 各種FIREの特徴
FIREとは?
「FIRE」とはFinancial Independence, Retire Earlyの略です。
Financial Independenceは経済的自立、Retire Earlyは早期リタイアのことですね。
つまり「FIRE」は経済的に自立して、早期リタイアすることになります。
一般的には働かなくても生活できる状況を指します。
様々なFIRE(FIREの種類)
- FIRE(フルFIRE、ファットFIRE)
- リーンFIRE
- サイドFIRE
- バリスタFIRE
- コーストFIRE
主なFIREはこんな感じになります。順番に解説します。
FIRE(フルFIRE、ファットFIRE) (Full Fat)
FIRE(フルFIRE、ファットFIRE)の特徴は、
- 完全な経済的自立(本来のFIRE)
- 働かなくても好きに生きていけるだけの資産がある
- 一般的なFIREのイメージ
ファットFIREは圧倒的な資産が築けた「お金持ち」にのみ許された生き方です。
狙ってなるのはかなり難しく、いくら努力しても運の要素も絡みます。
再現性という意味では最も難しく、FIREを目指す人にとっては憧れの生き方ですね。
必要な資産は一般的には、5億円以上と言われています。
リーンFIRE (Lean)
リーンFIREの特徴は、(リーンは、「無駄のない、効率的な」という意味)
- 必要最低限の生活費を資産所得で補うスタイル
- 普通のFIREより少ない資産で達成可能(2,000~5,000万円程度)
- もしものときに生活が破綻する可能性もある(物価上昇、大不況)
リーンFIREは、生活費をできるだけ抑え、その生活費を資産所得(不労所得)で補うスタイルです。
これは節約家が必要な資産を築き上げ、資産を築き上げたあとも生活スタイルを変えずに達成できる節約の極致です。
いわゆる「健康で文化的な最低限度の生活」を資産所得のみで達成した状態です。
生活費にもよりますが、比較的少ない資産で達成可能です。
例えば生活費が年間120万円なら、資産が3,000万円あれば4%ルールで毎年120万円になりますので、達成可能です。(資産の運用方法による、4%ルールは株式を想定)
「もしものときに生活が破綻する可能性」と書きましたが、リーンFIREができるぐらいに生活力のある方の生活はかなり破綻しにくいはずです。
状況によって生活スタイルを変える必要はでてくると思いますが、あの手この手で切り抜けられるように準備を怠らないようにしたいですね。
リーンFIREは私も選択肢の一つとして考えています。
サイドFIRE (side)
サイドFIREは人によって定義が違う部分もあるので、私の思うサイドFIREをまとめると、
- 生活費を資産所得(不労所得)で賄える状態
- 遊興費(娯楽費、ゆとり費)を自分のビジネス(事業)で稼ぐ
- 収入源が2つ(もしくはそれ以上)あるので、不況などへの対応がしやすい
サイドFIREは生活費を資産所得で、遊興費は自分で稼ぎます。
自分で稼ぐことは、好きなこと・得意なことで稼ぐのが理想になります。
対応力も高く、必要な資産も少ないので人によっては理想的なFIREなのですが、一番の問題は個人で稼ぐのが難しいということです。
個人で稼げるようになれば、一つの到達点としてサイドFIREが可能です。
リーンFIREと同じぐらいの資産で達成可能ですが、労働で社会に関わって行きたい人には特におススメです。
私も理想のFIREはサイドFIREです。
バリスタFIRE (Barista)
バリスタFIREも定義が色々あるのですが、私の思うバリスタFIREは、
- 生活費を資産所得(不労所得)で賄える状態
- 遊興費(娯楽費、ゆとり費)を雇用されて稼ぐ
- サイドFIREの個人事業→雇われ版
- 収入源が2つあるので、不況などへの対応がしやすい
バリスタFIREは生活費を資産所得で、遊興費は自分で稼ぎます。
これだけだとサイドFIREと全く同じになってしまいますが、バリスタFIREは「雇用されて」稼ぐというのが大きな違いになります。
雇用されることで、社会との関りもできますし、もし仕事が合わなくても資産所得のみで生活できるので、嫌ならやめれば良いです。
雇われるのが嫌ではない方向けですね。
個人事業で稼ぐより難易度が低いので、達成しやすいのが魅力です。
ただ雇われなので、サイドFIREより自由度は下がりがちです。
亜種として「窓際FIRE」もあります。
窓際FIRE
窓際FIREの特徴は、
- 経済的自立を達成しても本業は続ける(従業員)
- 業務はしっかりこなすが、残業などは極力避ける
- 昇進も狙わない
- 職場関係はできるだけ良好を保つ
経済的自立を達成しつつ、いわゆる「窓際社員」になります。
会社員のメリット(社会保険、一定の給与)などを享受しつつ、定時で帰るので自分の時間も多めになります。
これだけ書くと、働かないダメ社員みたいですが、基本的に業務はしっかりこなし、職場関係を良好に保つのが目標になります。
最大の問題点は、定時で帰って職場関係を良好に保てる職場を探すのが大変な点です。
職場関係を気にしない鋼の心臓を持つ方は達成難易度が減りますが、色々難しいところですね。
コーストFIRE (Corst)
コーストFIREの特徴は、
- これ以上貯蓄しなくて良い状態
- 老後資産を確保して、それ以外は全て使う考え方
- 経済的自立とは言い難い
コーストFIREは老後資産に目途が立ったら、あとは気にせず使ってしまおうという考え方です。
具体的に説明しますと、老後(60歳時点)に3,000万円欲しいとして、現在30歳なら700万円程度で達成可能です。(年利5%で運用を想定)
この700万は資産運用に回し、他の稼ぎは全て使ってしまおう、というのがコーストFIREです。
達成難易度は最も低いですが、そもそもFIREとは言い難いものがあります。
ただ老後への安心感にはなりますので、FIREを目指す方にとっては通過点の一つぐらいに考えとくといいかもですね。
現在が犠牲になりにくいので、この考え方が合う方もけっこういるのではないでしょうか。
FIREのメリット
- 自由が増える
- 金銭的な心配が減る
FIREのメリットは圧倒的自由です。
働くも働かないのも自由なので、自分の好きに生きることができます。
金銭的な心配はどこまでいっても完全になくなるものではないですが、FIREを達成していれば、本来金銭的な心配はしなくて良いはずです。少なくとも心配は減りはするでしょうね。
FIREのデメリット
- 達成が難しい
- 時間を持て余しがち
- 社会とは自分から関わって行く必要がある
- 金持ちと思われるとトラブルに巻き込まれやすい
そもそもFIREは達成が難しく、「普通の生活」をすると到達できません。
節約、稼ぎ、投資にしろ何か一つでも突き抜ける必要があります。
それと仕事をやめることで、社会との関りが難しくなる場合があります。
FIREすると、時間はたっぷりありますが、「暇を持て余す」という話もあります。
しかしFIREする人は目的があってするものですし、もしそれでも時間が余るのならそのとき考えれば良い、と個人的には思っています。
そもそも資産を築くには
当サイトでは「インデックス投資」をオススメしています。
時間は掛かりますが、再現性高く資産を築き上げていくことを考えると、「インデックス投資」は合理的な選択肢です。
「インデックス投資」はファンド選びが重要なので、その点は気をつけましょう。
そして「インデックス投資」は「暴落をもろに受ける投資」です。
長期的には上昇する可能性が高くても、含み損に耐えれない方は難しいです。
ファットFIREは難しいですが、それ以外のFIREの資産運用なら「インデックス投資」で十分達成可能です。
「インデックス投資」はこちら↓で解説していますので、よろしければご覧ください。
まとめ
- FIREは、経済的自立を達成しての早期リタイアのこと
- 今では様々なFIREが存在している
- それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分の人生観に合ったものを目指そう
各種FIREの解説いかがだったでしょうか。
気に入ったFIREが、見つかったのなら幸いです。
私もまだ、サイドFIREを目指している途中なので、一緒にFIREを目指してもらえると嬉しいです。
それでは今回はこの辺で。読んでいただきありがとうございました!


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